沖縄移住してみてわかった卒業式の習慣
そろそろ3月、卒業式シーズンですね。
今年還暦のかえるちゃんの卒業式の思い出は「気になる男子の学生服の第2ボタンが欲しい」でした。
そんな歌もありましたね。
実際には第2ボタンは希少過ぎて一般人のかえるちゃんはもらったことがないです。
沖縄移住して最初の職業式シーズンは沖縄市役所の近所に住んでいたんです。
お昼後になると学生服の男の子がチラホラ歩いていたんですけれど、メリケン粉を全身に浴びていて、さらに生卵もかけられてお好み焼きみたいになって歩いている子ばかりだったんです。
今から37年前の話で、これはメリケン粉投げ(小麦粉投げ)と呼ばれている沖縄の卒業式の習慣でした。
メリケン粉投げの習慣は平成10年頃にはなくなっていました。
メリケン粉や生卵はさすがにマズいだろうと、学校の先生が各スーパーやまちゃぐわーに卒業式前の学生さんへのメリケン粉販売禁止の指導を根気強く行い、メリケン粉の販売習慣を撲滅しました。
メリケン粉と時期がかぶっているかもなんですが、卒業生が下級生にカツアゲをして、学生服に「夜露死苦」的な刺繍をした学生服を晴れ着として着ていた文化もありました。
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価格:123200円 |
刺繍される文言は辞世の句みたいな長めの文章で、こう言うのは沖縄市だと胡屋にいくつもあったエンブロイダリーショップに依頼して作ってもらっているみたいでした。
この写真はパークアベニューのエンブロイダリーショップなんですけれど、ここでは米軍のワッペンなんかを作っていて、NASAからもワッペンを依頼されていました。
米軍需要のあるこの規模のお店は不良学生の学ラン刺繍なんかやらないんですが、もっと小規模なお店は学ラン刺繍に対応していました。
沖縄の場合は中学生の制服や体育技に校名と氏名を刺繍するので、その延長線上で刺繍屋さんの需要は多いです。
卒業式のレイ
メリケン粉投げの習慣は2000年頃には駆逐されていましたが、その後長い間、お菓子のレイを下級生が卒業生に贈る習慣がありました。
色々なお菓子でレイを作るんです。
これは費用もそこまでかからず、汚れたり犯罪臭がないので広く愛された習慣です。
かえるちゃんの息子(今30代前半)は卒業式には主にお花をもらって帰って来ていました。
お花かお菓子のレイを配るのが定番になりつつありましたが、2010年代くらいからは「ベジタブルレイ」が販売されるようになりました。
ベジタブルレイはスーパーで今くらいの時期から売られるんですが、ジャガイモ、人参。玉ねぎ、ピーマンなんかの野菜で作ったレイなんです。
野菜のレイならお母さんに渡してすぐにカレーライスを作ってもらったりできて、なかなか良い着眼点ですね。
ベジタブルレイはスーパー主導の販売かも知れません。
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価格:237円 |
かえるちゃんが沖縄に来た頃はどこに行っても「オリエンタルマーズカレー」が売られていていました。
パッケージもこのままです。
沖縄では野菜がいつも高値なのでベジタブルレイが一番実用的でうれしい贈り物かと思うんですが、重量がすごいですね。
首に下げるとズッシリですから体力のある学生さんじゃないと首から下げて帰宅できないですね。
卒業式の帽子
2010年代後半からは卒業式ではうまい棒の帽子を卒業生に贈る学校が増えました。
うまい棒をテープで貼って組み立てて帽子にするんです。
YouTubeに作り方動画も紹介されています。
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価格:5740円 |
しっかりかぶれる帽子になるので、なかなかお茶目で可愛いです。
3年くらい前に通っていたデイサービスに特別支援校を新卒の男の子がいましたが、うまい棒の帽子をかぶった卒業式の写真を見せてくれたことがありましたが、とても楽しそうな写真でした。
うまい棒は20本くらいで作れるし、色々な味のものを混ぜて作るとバリエーションが出るので良いかなと思います。
卒業式だけではなく、誕生日なんかで作ってあげても喜ばれると思います。
まとめ
今回は沖縄の卒業式の独特な習慣をご紹介しました。
近年の主流はベジタブルレイかうまい棒の帽子なんですが、費用がそこまで高額にもならないし、見ていて微笑ましい習慣です。
うまい棒の帽子は作り方さえ覚えたら、卒業式だけではなくて誕生日や他のお祝い事の席でもプレゼントすると喜ばれますね。
沖縄の卒業式の卒業生を喜ばせたい気持ちからのちょっとした贈り物はとても良い習慣だと思います。
関心がある方はぜひ作り方を調べてみてくださいね。
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