【沖縄移住】リゾバで貯金大作戦

仕事

沖縄の離島でリゾバしてました

37年前の話なんですけれど、女友だちとふたりで沖縄に来たんです。
沖縄移住をしたかったのは、沖縄に関心があったわけがなくて、ただの現実逃避です。
「かれぴもいない、仕事も飽きた」このくらいの壁があっただけです。
「沖縄に行ったらパイナップル畑で働くよ」なんて言ってました。
今にして思うととんでもない話なんですけれど。

かえるちゃんと友人は沖縄までの片道航空券の金額を貯めるだけで精一杯でしたから、那覇に着いた段階で住み込みの仕事探しでした。



今ではスマホ1台で簡単にリゾバ探しができますね。
リゾバに関心のある方はこの記事を読んでから検討されるといいでしょう。

かえるちゃんたちの面接をした担当の方は、何故か申し訳なさそうに「石垣島から、ほーんのちょっぴり離れた離島なんですよ」と言いました。
かえるちゃんは「石垣」と言うワードに食いつき「石垣イチゴが食べられる!ばっちこーい!」だったので、友人と一緒に小浜島送りとなりました。

小浜島への長い長い道のり

やっと着いた那覇からまた南西航空で石垣島へ行きました。
会社支給の赴任旅費は船代だけで、船だと1泊かかると言う話だったので、船酔いが怖くて飛行機にしました。
石垣島までの飛行時間は1時間弱です。

石垣空港から離島桟橋に連れて行かれて、だんだん不安になってきました。
今でこそカンムリワシ具志堅用高の銅像が建っていますが、当時は寂れた場所だったんです。
そこら辺に停まっている漁船(に見えた)に乗せられて小浜島まで片道40分。

沖縄移住 小浜島

漁船と小バカにしていましたが、この船は高速船と呼ばれる客船で、その後ガチの漁船にも乗りましたが、こんなもんじゃなかったです。
この段階ではかえるちゃんもノリノリです。

小浜島の島チャビ

「島チャビ」は沖縄の方言で離島苦のことです。
かえるちゃんは3ヶ月間だけの契約でリゾバに入ったんですが、今でこそNHK朝ドラ「ちゅらさん」の舞台になった島ってことでご存知の方もいらっしゃいますが、37年前は高級リゾートホテルの「はいむるぶし」があるだけの離島でした。
かえるちゃんたちはホテルの直接雇用ではなくて、ビル管理会社のアルバイトだったので、集落内にある会社借り上げの民宿を廃業した建物に住んでいました。

集落には信号機がなくて、3ヶ月間で乗用車を1台もみかけませんでした。
石垣島から小浜島にはフェリー航路があるわけでもないので、乗用車を持ち込む人が皆無で、かえるちゃんたちみたいなリゾバの送迎用の大きめの車か、観光客を送迎する立派なバスしかなくて、小浜島の小学生は信号を渡る練習をするために石垣島に行っていたそうです。

島の人たちの噂話ネットワークは発達していて、かえるちゃんたちの採用が決まったと同時に「今度は北海道のねーねーたーが来るってよ」と噂になっていたそうです。
小浜島でリゾバを始めるようになっても「あの北海道のねーねーたーは、最初の3日くらいはちゃんと化粧をしていたけど、だー、3日も持たんかったさ」って具合で何かと注目を浴びていました。

リゾバ ユニフォーム

仕事の時はこんなワンピの制服でした。
ワンピの上にエプロンをつけて、靴は白い上履きみたいなのが支給されました。
こう言うのを着用する
制服代は無料でした。
髪型は自由だったんですが、ネイルは禁止でした。

この頃のかえるちゃんはドレットヘアみたいな感じで、毛先は少し染めていました。



それは問題がなかったんですけれど、量の部屋で24時間大量のカナブンが旋回していたんです。
最初はブンブン飛び回っているカナブンがやかましくて眠れませんでした。
仕事がハードだから、カナブンが飛び回っていても最終的には寝ちゃうんですが、ある朝起きたら髪の毛の下の方がもつれて絡んで固いお団子になっていたんです。
友人にほぐしてもらおうとしましたが「無理よ、これ解けない」と言われてしまい、何より心配だったのはカナブンが芯になっていないかです。

まぁ、仕方がないのでリゾバ仲間に元美容師の男子がいたので、プリン3個で買収してバッサリカットしてもらいました

沖縄移 住リゾートバイト

最初のうちは各自それぞれでごはんは作っていたんですけれど、やがて男子が夜からホテルのパントリーで皿洗いのバイトも始めたので(女子は希望しても入れませんでした)、ホテルの食材をいろいろもらってくるようになって、これが結構な量あったので順番に調理をして食べるようになりました。
みんな年齢が近かったので、和やかにやっていました。

リゾバの休日

リゾバの勤務時間はホテルの稼働率が連日100%のトップシーズンだったので、朝8時15分に送迎車に乗り、15時までにチェックイン部屋を作り、18時までステイ部屋の清掃。
20時前までは女子は石垣島のリネン工場から届くタオルを全部畳んで棚に納め、男子は客室備え付けのビーサン洗いの作業があって、帰宅は毎日20時過ぎで、それからシャワー洗濯、夕飯と翌日のお弁当作りだったので、結構忙しかったです。

お休みは週1日くらいで、ホテルのプライベートビーチへの出入りも許されていたので、一度だけ友人のチャリを借りて行きました。

沖縄 小浜島 はいむるぶし プライベートビーチ

観光客っぽくスカして写真を撮ってもらいました。
スカした写真はもう一枚あるんです。

沖縄移住 リゾバ

ここはホテルのビーチバーなんですけれど、かえるちゃんのファムファタール感の醸し出しはすごいですね。
この写真はセルフタイマーで撮っています。
胸毛がすごい男子はワーホリで来ていたオーストラリア人だったはずです。
この男子はホテルの直雇用で働いていて、ホテルの敷地内の寮に住んでいたみたいです。

バブルの頃は景気が良かったので、お飾りに外国人の子を置いて、非日常感を演出するようなことをしていたんでしょうね。
最近、はいむるぶしの宿泊動画を拝見しましたが、リノベーションして客室の内装をアジアン風にしたのがラブホテルのようになっていて、あまり憧れは持ちませんでした。
それでも宿泊料は高くて1泊4〜5万円台です。


まとめ

なつかしい写真がたくさん出てきたのでバブル時代のリゾバ事情をご紹介しました。
仕事漬けで、なにしろ遊ぶところがない離島の生活ですから、貯金が苦手なかえるちゃんたちでも時給650円、離島手当が1日150円加算されて、3ヶ月間でひとり15万円ほど貯めることができました。

貯まったお金の一部を充てて契約期間満了後、3週間ほど旅行もできました。
それでも引越し費用と、家財道具を揃える分のお金は残りました。
リゾバは10万円単位の貯金ができるので、ここ一番の時には経験してみるのもいいでしょう。

最近は中高年の方もリゾバに挑戦するようなお話もよく耳にします。
達成感があるので、悪くない体験ですね。

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